*ミニトマトたちその8 番外編

8月末に、ミニトマトはほぼ撤収し、着果したものも望み薄だから、夏も終わりだと書いた。
しかし、その後、残されたキャロルロゼと「お名前不詳トマト」(たぶんシンディースイート)、吊り鉢の貧弱なアイコは、9月に入り涼しくなったところに、さらに台風が来て、急に元気になった。蘇生したといっても良いぐらいの変貌ぶりである。側枝が主枝並に太り、次々と着果。しかも、どれも普通に大きくなっているのだ。
吊り鉢のアイコなんて、「ミニトマトは吊り鉢ではうまくいかない。来年は育てない。」と諦めて放置していたのに、これまた9月中旬から、突然次々と実を付けている有様なのだ。

つまり、7月下旬から8月下旬までの1ヶ月は、夏野菜にとっても暑すぎたということだろう。高温障害恐るべしである。


さて、これらが青い実を鑑賞するだけで終わるか、それとも赤く色付いて食べられるようなものになるかについては、日照量の減少、気温低下との戦いになる。8月末から9月初めに着果したものが、食べられるようなものに育つのか、つまり、「着果すべき期限」みたいなものはいつなのか。
こんなに株が元気なのに、結局、食べられるようなものができないなら、来年以降は、やはり8月末の収穫をもって、トマトは全て撤収すべきだということになる。ということで、作付計画は遅れてしまうけれど、「着果期限」をつかむための試作栽培(?)に突入した。伸びすぎた脇芽を適宜折り取り、骨粉や米ぬか、ケイフンを追肥し、通常どおりの管理を続ける。

10月に入って朝晩の冷え込みが感じられるようになり、クリーニングビニールで緩く株の周囲を包んでみることにした。

そして10月9日頃、1つが色付き始めた。ミニトマトとは言っても、キャロルロゼはサイズも大きめ。見た目は全盛期と遜色ない大きさ、色に育った。

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15日、いよいよ収穫。

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久しぶりのトマトを採った子どもはうれしそうだ。「おいしい!」。オッケー出ました。では、試作栽培継続で。


その頃から、「お名前不詳トマト」(シンディースイート)、吊り鉢のアイコも、ぼちぼち赤くなるものが出始めた。

19日、キャロルロゼ1つ、「お名前不詳トマト」1つを収穫。

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皮が変に固いとかいうこともなく、普通に食べられる。夏のものに比べるとちょっと甘味が薄いかな-という気はするけど、スーパーで買うやつだって、甘みがイマイチのものは沢山ある。ここで、そんな贅沢言っちゃいけない。
ちなみに、キャロルロゼを収穫する際に、子どもが誤ってまだ赤くなっていない2つまで軸ごと折ってしまい、茎と皮一枚で繋がっているだけの状態になってしまったから、それは多分、ダメだな。

しかし、どの実まで赤くなって食べられるだろう。着々と赤くなってきており、20日現在ではこんな感じだ。

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今、残している実は、一番遅く着果したものが9月第2週、10日過ぎぐらいといったところだ。それ以降のものは早々に全て摘果してしまった。11月になると、さすがに実の肥大は期待できない気がするから、あと2週間、10月の晴天頼みといったところか。試作栽培は続く。