大移動

先週の半ばのこと、2月11日に、お世話になっている知人のお宅で鍋パーティーをすることが決まった。
気持ちの良い人たちなので、とても楽しみである。
しかし、家人からその連絡のために、職場にいるところへ送られて来たメールには課題も付加されていた。
「『野菜だけ、持って来てくれれば良いですから』と言われたー。」
は?!野菜?!!
2月11日に収穫できる鍋に入れられる野菜は何なのか。昼休みに実家の畑と自宅のベランダを思い起こして考える。鍋で欲しいのはなんだろう。春菊。これは実家にある。あと実家にあるのは、ホウレン草(鍋?種類を選びそうだが)。小松菜は、さすがに難しかろうし、ホウレン草の方がまだよかろう(イメージ)。しかし、実家は寒いので春菊もホウレン草も成長が遅いことが予想される。
一方、自宅マンションにあるのは、キャベツ。これは鍋に関わらず2月11日頃にはだいぶ育っているはずだから、お土産の候補にはなるかと。あとは、レタスがその頃だいぶ良いかもしれない。
さて、で、どうするか。
2月7日の週末には実家に帰らない予定である。なので直前に実家から春菊やホウレン草を引き抜いて鍋の具材にすることは難しい、そもそも寒い実家で成長させるより、自宅マンションで育成する方が良さそうな気がする。ただ、その一方、今、実家から春菊とホウレン草を根つきで移転させ、植え替えるには株が弱るリスクも伴う。
考えた末に、バクチではあるが、移植のための大移動をすることにした。
‥‥が、予想どおり大変だった。
これだけのものを、2時間40分バスを2度、電車を2度乗り換えて下げてくるのが。しかも、実家から帰るときは、物価が安いかの地で必ず果物、野菜、肉を旅行鞄に詰めて引いて帰ってくるのだ。それだけで重量15キロは超えている。
そこに加えて手提げして来たのは、これら。黒いポットに入れて、鉢もちゃんと持って来た。

ここから、春菊を移動。カリフラワーの跡地に抜いたばかりでちょっと問題はあるが諦めて植える。
持って来た鉢に、ホウレン草を植える。カキがら石灰を入れて、アルカリになることを期待。ちなみに、この鉢をビニールハウスに入れるために、レタスの鉢を室内に移す。君たちは、窓際で育ってほしい。いやあ、悪い。申し訳ないが我慢してくれたまえ。