ほうれん草「ソロモン」の近況

パプリカ(黄)は時間がなくてまだ定植していないのだが、そもそも黄色のパプリカを植える予定の鉢には、薹立ちし始めたほうれん草「ソロモン」が植わっている。結局、同じ鉢に2、3回蒔いたけど、追加蒔きした分はイマイチのできだった。蒔いてから妙に暖かくなったあと、ひどく寒くなったりしたせいか、あまり大きくならずに薹立ちしたものが目立つ。3日に前回収穫したものが一番良いできだった。その後、一度、ランチ用にむしったが、たいした分量ではなかった。

実は、子供はレタスの前は「ほうれん草の赤ちゃん」に水やりするのを見るのを楽しみにしていた。しかし、5月3日、ほうれん草「ソロモン」を収穫した際のこと。
「これ、持って行って」と収穫したほうれん草を渡すと、飛び跳ねるようにしながら「ほうれん草の赤ちゃん!!」と家人に渡した。
昼、ほうれん草がみじん切りになって、チャーハンとして出てきた。見るなり、子供は食べるのを拒否。
「どーして?これ、ほうれん草の赤ちゃんだよ。」と言った。だが、これが失敗だった。
「ほうれん草の赤ちゃーーーんっっっ!!!!」と絶叫泣きする子供。
大切なほうれん草の赤ちゃん(といっても、「赤ちゃん」というサイズではなく立派な大人だ)が切り刻まれたショックなのか、「ほうれん草の赤ちゃん」と連呼しながら、ひっくり返って号泣している。
なんと、ほうれん草の赤ちゃんって、食ったらあかんかったんか。それは困る。うちは、貧乏性だから食えないものは育てないんだから。
とはいえ、実家の家族に似てしまったのか、野菜が大嫌いな子供である(家人に似れば野菜好きだったのに)。「ほうれん草の赤ちゃん」の追悼は食べない口実だったのかもしれない。真相は不明である。