葉大根の収穫と出荷

葉大根をいよいよ収穫することになった。25センチから30センチ近くにのびているが、とても柔らかい。

しめしめという感じだが、よく見れば、葉大根と同じ淡い色合いの大小のアブラムシがいっぱい。
4月17日に一度目の収穫。

こちらは鉢の半分に残っているあやめ雪。これもカブらしくなりつつある。

さて、早速、大きなボールに全体を浸してアブラムシを溺死させる。水のなかで軽く振って3回水を替えると、溺死アブラムシが見当たらなくなった。ここで、実家の家族が登場。野菜が嫌いな人にしては珍しくお褒めにあずかった。
「柔らかそうで、普通の大根の葉よりおいしそうじゃない。」
「まあ、これは葉を食べるための品種だからね。」
「どうせ、長い大根なんてできないんだから、葉っぱだけならこれでいいもんね。」
「(ムッとして)プランターだからすごく長いのができないのは仕方がないけど、『かわいい大根』はちゃんとできたよ。」
「畑で作ってた時だって、長いのなんてできたことなんてないでしょ。二股とか、短いのとかばっかりで。」
「失礼だな、そんなことないよ!変なものの方がインパクトがあるから、失敗の例ばかり覚えてるんでしょう。
 まったく、そのネガティブ選択の記憶の仕方やめてくれる?」
「ほんと??長いちゃんとした大根なんか、できたことあったっけ。見たことがないと思うけど。」
日記の写真をこれでもか、と見せてもいいんだが、ムキになって反論するのも腹が立つのでやめた。
ちなみに、このように書くと、実家の家族がすごく意地悪で性格が悪いように見えると思うが、そうではない。この人は、「素で」「無邪気に」こう思ってそのままのことを言っているのだ。つまり、本当に失敗作しか記憶していないということだ。(そのこと自体、性格が良いと言えるのかという問題もあるがそれは敢えて追究しない。)
ともあれ、収穫した葉大根のうち半分を実家に渡す。

翌17日、今度は料理上手な友人に渡すために2度目の収穫。
一応、事前にアブラムシ付きになる可能性は伝えてあるが、職場に持参しておいている間にアブラムシが脱走してその辺を歩き回っても困る。そんなこと、と思うかもしれないが、以前、収穫したものの一部を蓋付きのゴミ箱に放り込んだら、翌朝、蓋の上や壁を歩いているアブラムシが発見されたことがある。青虫でも同じことが起きたことがある。ということで、虫の脱走力はあなどれない。まさに命がけの脱走だろうから、やむを得ない。
ということで、2度ほど水に浸してからビニール袋に2重に入れ、朝一番に手渡した。これで出荷完了。あと一回、まだ小さめのものを収穫できそうだから、少し大きくなるまで待とう。