さよなら自宅の家庭菜園

5月12日、急遽、引越が決まった。
地震で非常に怖い思いをしたので、急遽これまでの住居から徒歩5分ほどの距離のところにある、もう少し築年数の少なめの団地の1階に引っ越すことになった。
それ自体は大変喜ばしいことだが、残念なことに新しい団地には畑がない。幸い、南南東向きの部屋だが、1階なので夏はベランダにあまり日が差し込まない。その上、プランター菜園のみとなるので、できることには限界がありそうだ。
とりあえず、これまでの畑の原状回復の期限は28日と決まった。順次、引越までに収穫していきながら、まだ収穫適期が来ないジャガイモ、玉ねぎ、キャベツを最後に撤収することにした。

  • 5月15日

前日、夕方に自宅に戻った。
ソラマメは病気が蔓延しつつある。しかも、団地の子供に踏み荒らされて、折れているものもある。

とはいえ、収穫可能なぐらいに育った豆もかなりある。

20日頃、再度収穫することにして、この日、まずまずの分量を収穫。
スナックエンドウは、これまた病気にやられてしまった。それでも10個ほどを収穫し、温野菜サラダの足しにする。

一方で、花が咲き終わった枝を折り取ってさっぱりさせたブロッコリーは、予想を裏切らず見事に復活して、側芽とはいえ立派な花蕾を付けている。

春のブロッコリーの逞しさには毎年感心させられる。立派な野菜だ。

ジャガイモも、幸い、なんの病気もなく元気に繁っている。

なのに28日撤収か。。。玉ねぎといい、ジャガイモといい、もうちょっと置いておきたいところだが、これらは移転することもできない。やむを得ないなあ。
部屋に戻って、ベランダに残っていた最後の小さな小さなあやめ雪を収穫。
ということで、この日の収穫。

  • 5月20日

引越当日。ウォシュレット、食洗機の取り外し&取り付けに来てくれた友人夫婦に持たせるため、ソラマメを収穫。いよいよ枯れてきている中、それでもまだ少し早いものは、撤収日まで1週間取りおくことに。

このうち、見栄えの良い=ちゃんと粒がはいっている可能性が高いものを見繕って、手交。結構、太い鞘でも、一粒しか入っていないこととか、結構あるんだよね。。。

  • 5月27日

28日(土)は一日中、結構な雨量だという予報。やむを得ず、27日のうちに畑の作物を撤収することにした。
とはいえ、この日も雨が降ったりやんだりの天候である上に、車にはipadで動画を見ながら子供が待っている。とにかく作業時間が限られている中、大慌てで作業開始。

まず、ソラマメを抜き取る。一番、建物から遠い側の2本を除くと、ほぼ病気にやられてしまった。鞘が真っ黒になって枯れているものも。十分に成長したものの、鞘が真っ黒のものは、見栄えは最悪だが、所詮、自家消費なのでソラマメの健闘を讃えることにして、この際気にせず食べることにする。

その後、ブロッコリーの撤収。


軸は直径10センチぐらいあるだろうか、折ることができないぐらいの太さだ。立派な側芽もあって、最後まで立派だった。時間がないので、まだ食べられそうな花蕾がついた枝をボキボキと折って、袋に詰めていく。

それから、いよいよジャガイモの撤収。柔らかいが雨を含んで重くなった土を掘り返す。

かなり立派なサイズのイモもあるが、これから大きくなるはずだったのに、と残念なミニジャガイモも沢山。総計3キロ丁度の収穫。

その後、玉ねぎを引き抜く。

玉ねぎは、収穫自体は簡単だが、収穫後のニオイがすごい。車に積み込んだらいっぺんにネギ臭が充満。玉ねぎを積んだ隣のチャイルドシートに括り付けられて待っている子供に悪いので、いったん、ここで新居へ。

収穫したものと支柱のたぐいを車から下ろし、再度、車で畑に戻る。
残るはキャベツの撤収だ。かなり大きくなっているもの2株と、まだ中心部が巻き始めたかどうかで小さく、虫にかなり食われているものが3株。
先日までニンジンを植えていた大きめの菜園プランターに、一番、完成したキャベツになりそうな大きな2株を植える。その他は、植え付けられないので持参した大きなビニール袋に土を詰めてそこに仮植え的に詰めて運ぶ。
キャベツ2株を植えた菜園プランターに至っては、かなりの重量だ。腰痛持ちには、とても持ち上げられないと思ったが、そんなことを言っていられない。のんびり悩んでいる時間もないし。火事場のなんとやらだかなんだか、人の執念って我ながら恐ろしい。結果的には、車に積み込んだだけではなく、車から玄関、玄関からベランダまで運んだ訳だから。
しかも、運んだのは正確にはキャベツだけではない。これまで沢山の牛ふんや実家から運んで来た土などにより、かなり改善した畑の土をキャベツやトマトを植え付けるために袋詰めにして運ぶことにしたのだ。何しろ、ベランダ菜園を大規模化するためには、結構な分量の土が必要なのだ。心が狭いので、これまでの労働時間を考えると、改善した土をそのまま後に残していくのも悔しい。貧乏くさい話だが、一番良い畝の土を中心に、大きなビニール袋3つ分40リットル強ぐらいをせっせと車に積み込んだ。

こうして、車が泥だらけになり、最後は子供が退屈して泣き始めたが、撤収完了。所要時間1時間半の作業だった。
慌ただしすぎて、感傷的になる暇もなかったのが、かえって良かったかもしらんですね。
ちなみに、この日の収穫。



こうして「この日の収穫」と沢山のものを載せられるのは、これが最後だろう。実家の畑は、随分前からもはや菜園とは呼べないし、家庭菜園生活もこれで終わりかもしれない。そろそろ仕事にも復帰するし、今後の菜園記録は、ベランダ菜園がうまく行きそうだとわかってからにしようかな。